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参加型ファミリーミュージカル 劇団フジ インタビュー


(左から)連P会長 雪浦、劇団フジ 齋藤代表

毎年夏に宇治市文化センターで開催される、参加型ファミリーミュージカルが今年も7月28日(日)にございます。5月の結団式から子ども達に演技指導をしていただいている、劇団フジの齋藤純子代表にインタビューを実施しました。練習中の子ども達の様子や、指導をしていく上で必要な、子どもの叱り方などを教えていただきました。

(聞き手:宇治市連合育友会 会長 雪浦淳平)


―――本日はありがとうございます。まずは自己紹介をお願いします。

劇団フジの代表をしております、齋藤純子と申します。中学校のときから劇団で活動をずっとしてきて今に至ります。参加している子どもたちと一緒でお芝居がすきな子どもでした。


―――今回の「ヘンゼルとグレーテル」の見どころを教えてください。

この作品は観客席のお子さんたちと、舞台上の役者が一体になれる作品です。ヘンゼルとグレーテルが踊り方を教えてくれるシーンがあります。そこでは大人も子どもも、是非一緒に参加していただきたいと思います。


―――練習も中盤を迎えました。子ども達の状況はいかがでしょうか?

だいぶ覚えてきました。小さい子ども達がまだできない踊りが少しあって、それをちょっとずつ細かく特訓している状態です。


―――子ども達は各々セリフを言う演技と、聞いて反応する演技があります。そういう場合にどうやって指導していますか?

その子のセリフで周りの子たちが反応するお芝居があった場合、「こういう言い方をするとみんなの反応が違ったりするよね」とか、その場の雰囲気を少しずつ伝えながらやっています。その子のいいところがなるべく出るように心がけていますし、逆に質問してみたりすると返してくるし、他の子ども達からも返ってきます。


―――毎年開催している参加型ミュージカルなので、初めての子もいれば経験者もいますね。

何回もやっている子は先生が次に何を言ってくるかもわかっていて、こうするにはどうすればいいかと聞くと、ちゃんと答えてきます。経験者も毎年成長していて、たとえば去年初舞台で笑顔の仕方がわからなかった子が、今年は最初から良い笑顔をして踊っています。声が小さくて出なかった子どもも、ちゃんとお腹から声が出ているのを見てこちらも嬉しい。


新しい子ども達も短い期間なのに、ちゃんとダンスをやっています。見てて感動します。これだけの期間でこれだけのことを覚えるのは大人では難しいと思います。子どもたちの吸収力があるからできるのだと思います。


―――練習のときは劇団の方も全員は来られないので、子ども達が代役をすると思いますが、みんなやってくれますか

やります、大変です(笑)。ハイハイって手があがって、結構積極的ですね。

やっている子どもも毎年成長していますし、保護者の皆さんも衣装のことなどよく考えてくださり、参加型ミュージカル自体も成長している感じがします。


―――今の社会は親や先生が叱りにくい環境になっていると思います。体罰はもちろんNGですが、叱る必要があるときに叱り方がわからない親もいます。叱ったら元気がなくなっただけで終わってしまうのを恐れたりもします。今回のようなミュージカルで子どもを叱る必要があるときはどうされていますか?

基本的に私が叱るときは、お芝居のお稽古以外のことをしているとき、お稽古の邪魔になるときです。なぜかというと、みんなでこのお芝居を作る、そのためにみんなで頑張っているって意識を持って欲しいからです。叱るというより本気で怒ります。でもそのほうが子ども達には伝わります。


―――普段の生活の場合だと、宿題をして欲しいとか、行儀良く食事をして欲しいとき、などに置き換えられますか?

ミュージカルの場合は作品をみんなで作るという一つの目的があるから、それから外れたときに叱るということが徹底できます。

家庭に置き換えるのは難しいかもしれませんが、伝えたいことをしっかり目をみて伝えてあげる。問題があったときに、ちゃんと目を見なさいと言って、何をしてはいけないかをしっかり伝える。ひたすらこれの繰り返しです。一度ではなかなか伝わりにくいこともありますけど、伝え続けていくことが大事です。


―――集まるときに「集合!」「集合のときは何をする?」と教えていらっしゃいます。今はしっかり従っているようですが、集団行動の効果が出ているのでしょうか?

周りの子達が「集合だよ」とか「正座」ってこそこそ教えています。私たちも同じことを何回も言います。子どもなので聞いてなかったりするので、一度でちゃんとは難しいですが伝え続けることでそれがしっかり体に入っていくのかなと思います。


―――ミュージカルをしたという達成感が、子どもの自信につながっているのかなと思いますが、子ども達になにか変化がありますか?

やっぱり自分が成功したり、褒められたりすることで自信がついていると思いますし、「○○が来てくれるんだって」とすごく喜んで報告してくれる。たくさんの人たちに自分たちのお芝居をみてもらえるということが、子ども達の自信につながっていると思います。今回のお芝居の開幕は一番小さい子ども達からスタートします。でも一番元気です。


―――緊張すると声って出にくいです。子どもも親も同じで、私自身も育友会会長をやっている関係で挨拶などをしますが、ちゃんと声が出せないときもある。効果的な声の出し方はありますか?

ミュージカルの経験のない子どもは、のどから声を出すので通らない声になりますが、やっていくうちに自然とお腹から声を出すようになります。「お客さんにちゃんと台詞をとどけようね」と常に私たちも言っている。実際に実現しようする子どもたちは自然とできるようになっています。

発声の方法としては、腹式で大きい声を出します。お腹から”スッ” ”スッ” ”スッ” という息を出し、そこに”あっ”という声を載せる。声を飛ばす感じで体を一緒に使うと声が出やすいのでお勧めです。


―――最後にミュージカルをご覧になる方へメッセージを

宇治市の元気な子ども達のたくさんの楽しいシーンがあります。一緒にドキドキしたりわくわくしたりできる舞台なので、たくさんの方に見に来ていただきたいと思います。


―――本日はありがとうございました。

ありがとうございました。


毎年参加している子どもの成長。そして初めての子どもも最初は緊張していても同じ目標にみんなで向かうことで一生懸命頑張れるようです。練習を見ていると、楽しみながらみんなと一緒にゴールに向かっているような、そんな気持ちを子ども達から感じました。

ご観覧の皆様におかれましては、ご親戚や友達が参加されている姿を見るのはもちろん、舞台に出ている出演者みんなが作り上げるミュージカルをお楽しみください。

当日券もございますのでご興味が湧きましたら、是非ご覧いただければと思います。


令和元年7月20日 雪浦淳平


参加型ファミリーミュージカル「ヘンゼルとグレーテル」

7月28日(日) 開演 午後2時 宇治市文化センター大ホール  大人はチケットの購入が必要ですが、高校生以下は無料となっています。

  大人 1枚 1000円   高校生以下 無料(整理券なし)

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